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【ミステリー映画】映像化した作家達の初心者でも読みやすいおすすめ推理小説3選+1【アニメドラマ化】

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 推理小説ってなんとなく敷居が高そう。そんな印象を逆転させるような、ミステリー作家達の作品を紹介したく思います。それぞれが、アニメ、映画、ドラマ化された作品を手掛けた作家たち。ユーモア、コミカル、サイエンスといった、普通のミステリーとは少し毛色の変わった作家を厳選紹介!

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密室の鍵貸します 東川篤哉(著)

烏賊川市の大学映画学科の3年生である主人公戸村君は、先輩のコネである映画会社に早々に内定を決めます。そんな彼は、彼女に「なんでそんなちっぽけな会社に!」とひどい振られ方をしてしまい、就職を斡旋してくれた先輩と居酒屋に行くのですが、酔った勢いで殺してやるーと叫んでしまう。その後、彼を振った恋人は背中を刺されたうえ4階から突き落とされて、そして一緒に飲みに行った先輩も浴室で刺されて殺されてしまった。二つの事件の容疑者になった戸村君の運命は……

 ユーモアミステリー作家、東川篤哉さんの処女作。この作品は烏賊川市シリーズとしシリーズ化しています。文章は非常に読みやすくとてもコミカルで、登場人物たちの会話も漫才やコントを聞いているようです。ただ、その何気ない会話の中にも重要な伏線が隠れていたり。

東川篤哉さんの作品では、「謎解きはディナーの後で」が嵐の二宮和也さん、「もう誘拐なんてしない」が大野智さん主演でドラマ化しました。

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 森博嗣(著)

N大助教授の犀川創平と女子学生の西之園萌絵は、愛知県南部の妃真加島(ひまかじま)に向かった。妃真加島には優秀な研究者がそろった研究所があり、彼らなりの倫理、生活形態を持ちそれを許容する環境のもと日々研究に励んでいた。その研究所の最高責任者である真賀田四季博士は現存する世界最高の天才プログラマーであるが、過去の殺人事件によって研究所の一室に15年間完全に隔離されていた。そんな彼女の部屋から、両手両足が切断されウエディングドレスまとった死体が現れた。

森博嗣さんの作品は理系ミステリと呼ばれることもあり、当時あまり一般的ではなかったインターネットやプログラムの言葉が突然出てきたりしました。ですがとても詩的で名言も多く、なにより天才の描写がとても素晴らしい。すべてがFになるの冒頭に真賀田博士が西之園に「1から10の数字の中で孤独なのは?」とモニター越しに質問する描写があるのですが、こいつら滅茶苦茶頭いいやんけと思わず思ってしまいました。

この作品は、綾野剛さん、武井咲さんといったキャストでドラマ化、またアニメ化、ゲーム化もされています。

別作品ですが「スカイ・クロラ」は押井守監督で映画化されており、こちらも素敵でおすすめです。

インシテミル 米澤穂信(著)

時給11万2000円という高報酬のアルバイト。条件は地下施設「暗鬼館」で7日間で過ごすこと。ただし、それぞれ凶器を与えられて。

詳細なルール説明を受けた参加者の12人。初めは殺し合いなんかしなくても、7日後にはそれぞれ時給分の給料が支払われる、誰も殺し合いなんか始めないと安穏な雰囲気だったが、一人の犠牲者が発生してからお互いは疑心暗鬼に。バトルロワイヤルやルール説明、閉ざされた空間、こういった設定がお好きな方におすすめしたい作品です。

この作品は2010年に藤原達也さん、綾瀬はるかさん、石原さとみさんといった豪華キャストで映画化もされている作品です。

作者の米澤穂信さんの別作品「氷菓」、こちらはアニメ、映画化されており一般受けしやすいのではと思いました。

体育館の殺人 青崎有吾(著)

高校の体育館で殺人事件が発生した。放課後に激しい雨が降り現場は密室状態だった。警察は早めに授業が終わり、唯一犯行現場にいた女子卓球部部長の犯行だと警察は決めてかかる。女子卓球部1年の袴田柚乃は、先輩の無実の罪を晴らすべく、校内の一室に住んでいると噂される天才、裏染天馬に事件の解決を依頼しますが、彼の頭の中はゲームやアニメのことでいっぱい………オタクでダメ人間の天馬は柚乃の依頼をなかなか聞いてくれませんが、アニメのグッズを購入するための報酬のために事件捜査に乗り出したのでした。

この裏染天馬が探偵の作品は、シリーズ一作目の体育館の殺人に続き、水族館の殺人、図書館の殺人とシリーズ化されています。探偵役がオタクでアニメ好きということもあり、随所に細かなオタクネタが散りばめられている、色物の作品かと思いきや、トリックは本格的です。文章は読みやすく、トリック以外も主人公柚乃と天馬の取り巻き達、神奈川県警の千堂警部、千堂の部下で柚乃の兄である袴田勇作、天馬の妹である裏染鏡華、カメラとメガネがトレードマークの新聞部部長、これらの登場人物の掛け合いも魅力な作品です。

ごめんなさい。青崎有吾さんの作品はまだ映像化していません。個人的にアニメ化するんじゃないかと予想してます。